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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

 むろん、タリムの生まれ育った国にはたくさんあったけれど、数年に一度花をつけ、その花が百合に似ていたことから、リーラと呼ばれていた。タリムはこの樹に乗ってきた駱駝を繋いでいた。駱駝もうれしげに鼻を鳴らして水を呑んでいる。

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