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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

 しかし、男はそれ以上追及することもせず、布袋から今度は干した動物の肉を出し、それを火にあぶってタリムに食べろと勧めた。どうやら男に悪気はなさそうなのがタリムにも判ってきたので、タリムはその好意をありがたく受け取ることにした。これから先、いつまで続くか判らぬ旅である。しかも、タリムはここで水を補給した後、何の食糧も持ち合わせていないのだ。

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