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てるてる坊主

第1章 一

翌日は天気もよく気持ちがいい1日だった。
前日に"てるてる坊主"も吊したし、これで何もかもが解決する。

僕の心は満たされ、穏やかなまま1日が過ぎた。

帰宅途中、人が集まっていたので、覗いてみたら皆僕が作った"てるてる坊主"を見ている。

ヒソヒソ話す人もいれば、興奮している人もいる。

そうしてるうちにサイレンを鳴らしてパトカーが来た。

集まった野次馬は警察官に散らされ、遠巻きに様子を見ている。

僕は見ていても仕方がないので、帰ることにした。

皆が僕の作った"てるてる坊主"を見ていた。

嬉しかった。

明日になったら新聞に載るかもしれない。

そう思うと楽しい。

僕はあの童謡を口ずさむ。

「てるてる坊主 てる坊主~明日天気にしておくれ」
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