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てるてる坊主

第1章 一

僕たちが旅行に行くことになっていた日は、雨と予報士の人は言っていて、その週はずっと雨模様だった。

だから僕はてるてる坊主をたくさん作って吊した。

もちろん母も一緒だ。
 
 僕は毎日てるてる坊主を作った。

それでも雨は止まず明日も雨かと思い、落ち込んだのを覚えている。

そんな僕を見て母が悲しそうな、寂しそうな顔をしたのも。





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