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そして僕等は絡み合う

第4章 人見 聡右の場合

少し引っ掛けてみたんだが…。


「営業妨害って程…お客さんも居ないじゃないですか…」


「なっ!これからわんさか、来るのよ!」


「はぁ…そうですか…」


通勤時間帯のピークは過ぎたから、次は昼時が混むんだろうけど…。


その中に…マッドが紛れてたりしないだろうか…。


そう思うと、コンビニなんて色んな客が来るんだし、こんな狭いスペースで逃げ場なんて無いじゃないか…。


一日張り付いてなきゃ、駄目なのか…。


考え事しながら、固まってると


「何…ガン見しないでよ…」


「はぁ?」


どうやら、焦点定まらないまま、西垣さんをガン見した風に思われてしまった。


そんな自分に西垣さんは


「人見さん…私に気でもあんの~!」


ケタケタ笑いながらからかって、洒落にならない。

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