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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「いらっしゃいませ!」


私、宮脇詞はとあるファッションビルの販売職員である。


昨年から、同ブランドのレディースよりメンズの方に移動になり、最近は仕事も慣れてきて、指名でお客様も来てくれるようになった。


「詞~!今日、早番だろ。俺もだから一緒に上がって軽く飲みに行かねぇ~?」


「いいよ~!じゃあ、上がったら職員入り口前で!」


「オッケー!」


同期の柴多弘治(しばたこうじ)は、気さくになんでも話せる。


慣れないメンズに来て、当惑する私を柴多が、フォローしてきてくれたから、今何とかやれている。


凄い、大事な仲間…。


でも…昨年、ちょっと訳ありな事を私たちは、してしまった。

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