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愛 人 契 約

第3章 近づいていく距離

控え室に入るとまずやることはスマホチェック。

新着メッセージがあることを知らせるランプが光ってる。

わたしはドキドキしながらLIMEを開いた。



「あ」



やっぱり…黒崎さんからだ。



『急だけど、今日同伴できそう。よかったら?』



同伴のお誘い…!

そんなうれしいことはないけど…今日はファミレスの終わる時間を考えると、同伴は厳しい。



『ごめんなさい、今日は用事があって。でも気持ちはうれしいです。ありがとうございます。お店で待ってます。』

「………っと。」








「彼氏ですか?」



後ろを振り向くと拓也が料理を持って立っていた。



「わわわ!!驚かさないでよ!!」

「呼んでも来ないから持ってきてあげたんすよ!何してるのかと思ったら、スマホに夢中~ですか」



拓也は料理を机に置く。



「そ、そっか…気付かなかった。忙しいのにごめんね。」

「いや、いいっすよ。俺もちょうど休憩だったんで。」



拓也は向かいに座った。

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