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愛 人 契 約

第5章 ルール違反の代償

………黒崎さんは…?



まだ半分夢の中にいるような、ぼんやりとした気分でベッドから立ち上がる。

部屋にはルームサービスを頼んだと思われるワゴンが置いてあった。

ワゴンに近付くと、メモが置かれているのが目に入った。



『おはよう。
仕事があるので先に出ます。一人にしてゴメン。

昨晩はありがとう。
また連絡するよ。』



………黒崎さんだ。



ワゴンの上には、ふわふわのスクランブルエッグにソーセージ、サラダ、パン。それにたくさんの果物とジュース。あとはお湯をそそぐだけの紅茶のポットも置かれていた。

完璧な朝食。

それを見たとたん、急におなかが空いた。



とりあえずシャワー浴びてこよ…



夢うつつな身体を目覚めさせる意味でも、まずはシャワーだ。

わたしはバスルームへと向かった。

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