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愛 人 契 約

第5章 ルール違反の代償

さっきとはうって変わって、いつものように挨拶を返す女の子たち。



どういうこと?
………わたしだけ?



萌ちゃんの方を見ると、目が合ったけどすぐにパッと目をそらされ、わたしから離れた席に座った。

いつもみたいに話しかけてもくれず。



……なんで?



意味が分からず混乱する。



自分だけが冷たくされていると思うと、急に居心地が悪い。

理由を考えるけど分からない。



わたしは思い切って萌ちゃんの隣の席へ移動した。



「…………」



わたしが隣に来たことに気付かないわけないのに、顔を背けている。

避けようとしているのが明らかだ。



「おはよう」

「……おはよ」



声のトーンがいつもと全然違った。

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