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僕の初恋。

第7章 僕なんて…

悠人Side


「や…ちがっ…」
「人通り少ない所多いのに…」
「せんせは悪くな…」
「もう…泣かせないって…約束したのにな…」
「先生…!」
「こんなんじゃ…恋人しっか…」
「先生っ!!」
「!!」

とても自嘲じみた笑いで自分を責め続ける先生を見てるのが、辛くて…悲しくて…
僕は、先生の膝の上から飛び降りた。

「先生は悪くないよ!!僕が選んであの道を選んだんだし、つけられてるってわかったらあんな事起きずに済んだし、何よりも先生に悲しい顔させずに…済んだのにッ!!」

間髪入れずに大声で叫んだので、少し息をあげる。
落ち着いてきたら、自分の不甲斐なさに悔しくて涙が出てきた。

「…………うっ、……ひっ…く……うぅ…………。…ごめ…なさ……ごめんなさいッ!!」
「…」

謝って許してもらおうなんて思ってない。
隼斗達の時だって、今日の事だって…
許してもらえないのがあたりまえ。
付き合ってるのに身体は繋げないで
僕が「まだ恐いから」って理由で
先生に無理させてたのも知ってた。
それでも勇気が出せなかった。
好きなのに、伝えきれない。
僕ばかりが、求めて。
僕なんて…先生に…









不釣り合いだ。

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