
旦那様と甘い日々
第2章 chapter 2
ちなみに彼は寝起きが悪い訳じゃない。
ただ、残念なことに……
「わっ……」
寝起きが"よすぎる"のだ。
「おはよう、文香」
彼は自分の布団の中に私を連れ込むと後ろから体を包み込むように抱き締め、耳元で囁いた。
朝イチ早々彼の体温に触れて、つられるように「おはようございます…」と返事をした。が、彼はそのまま起きるでもなく私のうなじに唇を落とした。
「ちょ、右京さん!起きてください!」
「起きてるよ、ちょっとだけ……ね?」
「っ……、あっ」
私の腰に回っていたその手はもぞもぞと急上昇をすると服の中へと侵入してきた。その瞬間、彼が私の後ろで笑うのを感じた。
彼の手は胸へと到着すると昨日の夜のようにブラの上から揉み抱く。朝からのその強い刺激に私の体は震え出した。
「あっぁ、やめっ…ん」
「文は朝から感度がいいね。それとも朝だから?」
「ふっ…ぁあっ」
彼はもう1つの手を背中に入れると素早くブラのホックを外す。急に訪れた胸囲の解放感に思わず「あっ!」と不安にまみれた声が漏れた。
どうしてこの人はそんなに手が早いんだ。
乱れたブラをすり抜け彼の手は直に私の肌へと触れた。手のひら全体で胸を包み込むと親指で固くなったその突起を転がし始めた。
「っ……だ、駄目…」
「駄目?文の体はこんなに悦んでるのに?」
「ひゃぁあっ」
つねったり潰したり、ピンッと尖ったそれは後ろから回る彼の指によって弄ばれた。軽く爪を立てられた時には思わず体が大きくバウンドした。
「あぁっああっあ!」
「朝から鳴きすぎ。本当可愛いね」
「だって、んぁっあ!」
声が我慢できず、私の喘ぎ声は部屋中に響き渡った。
