
旦那様と甘い日々
第3章 chapter 3
基本、右京さんと過ごす休日は1日お出掛け1日家でゴロゴロ、が多い。
そして、本日は後者の方だった。
PM 3:06
彼は借りてきた洋画のDVDをリビングのソファーに凭れ静かに眺めていた。有り余るその長い足を優雅に組んで頬杖をつくその姿にほぅっと溜め息。いいなぁ、絵になる。
そんな私は暇をしていた。理由は簡単、彼が映画に夢中で構ってくれないからだ。
いや、別に構って欲しいって訳でもないんだけど。
ただすることがない、夕御飯を作るにはまだ早いし今日は買い物の予定もない。この時間をどう使うか。
私は取りあえず2人分の珈琲を入れ、彼がいるソファーへと向かう。彼が見ている映画はどうやらアクションものだそうで。
「右京さん、珈琲です」と手渡せば彼は私の方を振り向くことなく受け取り、目の前の透明テーブルの上に置いた。
「……」
いいけどね!!全然気にしてないけどね!!
私は少し不貞腐れながらも彼が腰掛ける黒のソファーに腰を下ろす。すると思った以上に体が沈んでこの家の家具1つの高級感が窺える。
そりゃね、一緒に映画を見りゃいいっつー話なのだが生憎彼は洋画を見る際は吹き替えではなく字幕で鑑賞することを好む。
字幕で映画を見ると読むのに必死で内容が頭の中に入ってこないので苦手なのだ。
ぼーっと流れる映像を眺めながら私は溜め息を吐いた。
こんなことなら皆の誘いを乗っておけばよかった。
実は友達の女の子から今日お昼を食べに行こうと誘われていて、そのまま買い物でもしないかと声をかけられていた。
だけど今日は彼も家にいるし、2人で過ごすのだから家にいようと思い、その誘いも断ってしまったのだ。
なのにこの扱いである。
