
旦那様と甘い日々
第3章 chapter 3
「(ま、隣にいれるだけで幸せなんだけど…)」
私は少し躊躇いながらも隣に座る彼に近付くとコトンとその肩に凭れるように頭を寄せた。
ちょっと、映画の邪魔してやる。
彼はそんな私に気付くとなにか余裕そうに笑い、腰に手を回すときゅっと自分の方へと引き寄せた。
そして耳元に顔を近付けると、
「暇なら今からでもヤる?」
「っ!!?」
な、なななっ!?どうしてそんな話になるの!?
「結構です!」と言ったものの彼の腕は既に私の腰に回ってしまっていて、彼は腰を引き寄せると同時に私の方へと体を倒し、ソファーの上に押し倒した。
先程同様に私の体がふわふわのソファーの中に埋まった。
「な、なにす…」
「ヤる」
「っ!!?いや!映画!!」
「映画?」
あぁ、これ?、そう言うと彼はソファーに置いてあったリモコンモ使ってピッとテレビを電源を消した。
「え、」と声を漏らすと彼はそんな私をクスクスと嘲笑い、
「別に俺、これ見たことあるよ」
「え、……じゃあなんで借りてきて……」
「んー、拗ねた文が見たかったから」
かな?、と笑った彼は爽やかなのに言ってることは全く爽やかじゃない!つまりさっきの冷たい態度も全部わざとだったということなのか!
彼はカーペットの上にゴトンとテレビのリモコンを落とすと私に上に覆い被さる。きゃーと悲鳴をあげると彼が更にニヒルに微笑んだ。
「えー、だって構ってほしかったんじゃないの?」
「っ……いやいやいやいやいやいや!そういう構ってじゃなくて…」
「こんなに足出して、誘ってんの?」
「っ……」
彼の手はキュロットのパンツから生える私の足を足首から付け根までゆっくりと這い上がってくる。それにピクリと反応すると「感じちゃった?」とにっこりと微笑まれた。
