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キャンバスのキミ

第5章 部員

私は眠っている曽根君の隣で、雨音を耳にしながら絵を描き始めた。


何故だかほんの少しほんわかとしたあたたかい気持ちになった。


いつも、いがみ合っている曽根君なのに今は無防備な寝顔を見せている。


いつも…


いつもこうだったらいいのに…


そんな気持ちで作業をしていた。



雨音が静かになった。


窓の外は雲の合間から夕陽が顔を覗かせていた。



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