テキストサイズ

キャンバスのキミ

第2章 高1の秋

二学期が始まった。


私はあの風景画を仕上げる為に部室に向かっていた。


「あの、松雪さん」


クラスメートの柴田君に呼び止められた。



「あのさ、ずっと松雪さんの事いいなって思っててさ。
もし良かったら、付き合えたらなって…」


「ありがとう。でもごめんなさい」


「あっそっか、彼氏とかいるのか…そうだよね、ごめんね」


私の言い訳も聞かず、いそいそと去って行った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ