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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第1章 人知れず咲く花

「ああ、そなたか」
 柳尚宮は小さく頷くと、手招きする。
 明香は丁寧に扉を閉めると、そろそろと膝行した。
「実はな、そなたに申し聞かせることがあってな」

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