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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第3章 すれ違う心

 結局、罪に問われたのは女の側だけだった。事切れる寸前、女は血を流しながら訴えたという。
―今度、生まれるときは、女には生まれたくはない。たとえ身分が低くとも、男に生まれれば、このような哀しい想いはしないだろう。
 何とも憐れな顛末だった。

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