
詩(?)
第169章 光…
都会ではなく
町外れだけれど
田舎でもない
不便な事もなく
平凡な暮らしだった
なのに
ある日突然
真っ暗な世界に…
昼なのか
夜なのかさえ
分からない程の
漆黒の闇…
草木が
うっそうと生い茂る
暗黒の世界
ここは何処…?
林…?
森…?
毎日毎日
歩き続けても
空さえ見えない
身体中が傷つき
血が流れる程の
棘の道を
歩き続ける
疲れきって
倒れる様に
眠りに堕ちる日々
幾日も
幾日も過ぎ
今日が
いつなのかも
分からなくなった頃
目覚めると
一筋の光が見える
光に向かって走る
暗黒の闇から
抜け出した
漆黒の世界は
無くなった
眩い程の光…
明るい日差し…
輝く光…
暖かい日差し…
なんて平和なのだろう
なんて幸せなのだろう
幸せを
噛みしめながら
眠りにつく
目覚めると
そこはまた
暗雲の世界
束の間の平和
僅かな幸福
小さな希望の光
光を求め
今日も
さ迷い続ける…
