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執事と大人のお勉強

第15章 番外編1 クラスメイト 〜朝陽〜

朝陽side



「起立。礼」



委員長が授業の始まりの挨拶をした。



「…あっ……」



「?どうした美音」



隣の席の東雲 美音が授業開始早々、短く声を上げた。



「…教科書、忘れちゃった……」



大きな瞳を少しだけ潤せながら小さな声で言った。



「美音が忘れるなんて珍しいな。一緒に見るか?」

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