no-no-no
第1章 no-no-no
「くっ…エースっ…。」
「はぁっ…ぅあっ…。」
細く小さな体は俺の求めに応じて体を動かす。
それに応じて俺もエースを突き上げる。
誰よりも、どんなときよりも、今、俺とエースの距離は近いはず。
今までだってそう。俺らが重ねるのは体ではなく心だった。
しかし俺がつかんだ手は弱く、動くことはない。
ただその場にあって、じっとしている。
「エース…。俺を呼んで…。今日、エースから俺のこと呼んでもらってない。」
体を繋げているのに、言葉を交わしているのに、こんなに近くにいるのに、こんなにも孤独感を感じるのが悔しかった。
「……ジョニー。」
発された俺の名前には温もりがなく、ただ、「呼んだ」だけだった。
俺のエースを求める気持ちは空回りするばかりだ。
エースの冷たい呼び方を払うように俺は顔を近づけた。
さっきまで俺を見ていた目が大きく左へと片寄った。そして俺の首に腕を回せばキスを避けるように力を入れて俺の顔をエースの右側へと押した。
「……もういい。」
俺はエースの俺を見ない目が怖くて繋がっていたものを切り離した。
「はぁっ…ぅあっ…。」
細く小さな体は俺の求めに応じて体を動かす。
それに応じて俺もエースを突き上げる。
誰よりも、どんなときよりも、今、俺とエースの距離は近いはず。
今までだってそう。俺らが重ねるのは体ではなく心だった。
しかし俺がつかんだ手は弱く、動くことはない。
ただその場にあって、じっとしている。
「エース…。俺を呼んで…。今日、エースから俺のこと呼んでもらってない。」
体を繋げているのに、言葉を交わしているのに、こんなに近くにいるのに、こんなにも孤独感を感じるのが悔しかった。
「……ジョニー。」
発された俺の名前には温もりがなく、ただ、「呼んだ」だけだった。
俺のエースを求める気持ちは空回りするばかりだ。
エースの冷たい呼び方を払うように俺は顔を近づけた。
さっきまで俺を見ていた目が大きく左へと片寄った。そして俺の首に腕を回せばキスを避けるように力を入れて俺の顔をエースの右側へと押した。
「……もういい。」
俺はエースの俺を見ない目が怖くて繋がっていたものを切り離した。