no-no-no
第1章 no-no-no
いつもならお互い暑くなっていた体温も今は極端に冷たい。
二人とも満足しないまま離れた俺をエースの鋭い目線が追いかける。
「それ、どうすんねん。」
「…一人でもどうにかできる。」
俺がベットを離れてもエースは追いかけようとはしなかった。
とりあえず服を無理矢理着れば隠すためにいつもはしないエプロンをした。いつも厨房にいる俺がエプロンをしていても本来何一つ問題はない。
エースを見ればベットに座ってタバコを吹かしている。
その白い煙が俺には歪んで見えた。
激しく愛を確かめて、何食わぬ顔で俺が部屋を出たあと、しばらくすれば身体中が痛いと嬉しそうに笑いながら歩いてくるエースが好きだった。
顔をしかめるアーセナルに人生満喫していたと言うエースが好きだった。
ばれないように突き放す態度をとる俺に微笑みかける笑顔が好きだった。
そのエースは、今はここにはいない。
部屋中にタバコの臭いが漂う。
苦く、淡い匂い。
俺の気持ちはこの煙のように消えるしかないのだろうか。
エースに後ろを向けたまま、俺はエースが一服を終えるまで待っていた。
二人とも満足しないまま離れた俺をエースの鋭い目線が追いかける。
「それ、どうすんねん。」
「…一人でもどうにかできる。」
俺がベットを離れてもエースは追いかけようとはしなかった。
とりあえず服を無理矢理着れば隠すためにいつもはしないエプロンをした。いつも厨房にいる俺がエプロンをしていても本来何一つ問題はない。
エースを見ればベットに座ってタバコを吹かしている。
その白い煙が俺には歪んで見えた。
激しく愛を確かめて、何食わぬ顔で俺が部屋を出たあと、しばらくすれば身体中が痛いと嬉しそうに笑いながら歩いてくるエースが好きだった。
顔をしかめるアーセナルに人生満喫していたと言うエースが好きだった。
ばれないように突き放す態度をとる俺に微笑みかける笑顔が好きだった。
そのエースは、今はここにはいない。
部屋中にタバコの臭いが漂う。
苦く、淡い匂い。
俺の気持ちはこの煙のように消えるしかないのだろうか。
エースに後ろを向けたまま、俺はエースが一服を終えるまで待っていた。