悪魔と淫美な世界へ
第1章 ~過激な同棲~
「なっ‥なんでっ!?
夢じゃっ‥‥」
「現実だ…」
いつの間にか背後から抱き締められ、耳元で囁く低く官能的な声にドキッと胸が高鳴った。
「信じられないなら
身体で証明してやろう か?」
耳に唇を寄せられ、慣れた手つきで制服の中に手が滑り込んできた。
「やっ!」
パシンッ!とゆきの手は魁の綺麗な顔に命中してしまい、その頬はうっすら赤くなっていた。
「あっ…」
「意外と気が強いんだな 鳴かせがいがある」
色気を含む悪魔な笑みにドキッとしてしまい、妖艶さを漂わせる美貌につい見とれてしまう自分がいた。
「そんなに俺の顔が気に 入ったのか?」
「えっ…そっそんなわけ っ」
確かに‥誰もが認める 完璧な顔とスタイルだ けど‥‥
…でも…
この人は悪魔…なんだ よね?
こうして羽がないと人 間にしか見えない…
「もう8時になるが
学校はいいのか?」
「あっ!遅刻しちゃう
っ!」
思い出した様に急いで鞄を拾い上げ、ドタバタとリビングを後にするゆき。
「フッ…
面白い女だ…」
開いたままのドアを見つめながら、魁は楽しそうな笑みを浮かべた―――‥‥‥