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ちょっとえっちな短篇集

第8章 きみじゃなきゃだめなの後

「あーやばいわこれ、こんなアホみたいに胸でけーのに
こっちガキみてーにつるつるだし、腹も柔らかくって子供みてぇ…」

うっとりした顔で、やーらけーとか言いながら
わたしのおなかをなでるアートを殴らなかったのをほめて欲しい。

デリカシーがないのは一緒に暮らして十分知ってるし、
たぶんこれは彼にとってほめ言葉で
喜んでるんだ。不本意だけど。
すっごい不本意だけどわたしのおなかが柔らかいことで
わたしとしようって余計に思ったのかもしれないし
少しくらい我慢してもいいかなって位にはわたしも優しいのだ。
でもあとで覚えてろよ。

「こっち、触るぞ…うわまじでガキみてぇ…」
おなかから離れた手が下のほうに進んで丘の部分に指が触れた。
つつって撫でられてちょっとビクってした。

ワックスで処理してるから、
子供みたいって言われてもいやじゃないんだぞ。

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