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ちょっとえっちな短篇集

第10章 魔法少女29歳

「魔法少女かぁ…うちの娘も見てたなぁ…
テレビの前で一緒に応援したもんだよ…けどなぁ…
最近はアイドルに夢中で、相手にしてくれなくてな
寂しくてお父さんこの中だったら誰に似てる?
って聞いたら一週間口きいてくれなくなって…」

いつになく寂しそうな部長代理に
辺りの空気もしんみりしたものになる。

「女の子は成長するものですよ…」

「なのになんで長沢は成長しないんだろうなぁ…」

あ、すみません

クスクス、と笑い声。

その方向を見れば見慣れない顔の男性だ。

従業員30人くらいのうちの会社の社員は全員覚えてるから
この人がうわさの本社からの出向の人か。

へぇー悪くないどころかかっこいいじゃん。

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