ちょっとえっちな短篇集
第11章 プルメリア
「はだしで足痛くない?ヘイキ?」
「ん、大丈夫」
波打ち際をあるくと火照った体が少しずつ元に戻っていく。
ちょっと冷たくて気持ちいい。
常夏のこの島では
夜も気温が下がらないから
一日中じっとりと暑いし
海水も冷たすぎることはない。
「なんだろ、嫌なこと全部出て行っちゃったみたい。」
「ヨカッタ」
すっきりした気分だった。
たまってたとか欲求不満だったって言うのじゃなくて
もっと深いところから
すっきり軽くなった。
生まれ変わったって言うと大げさだけどそんな気分。