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ちょっとえっちな短篇集

第14章 王子様は目覚めない

「悠一郎様、悠一郎様、
お目覚めになってください」

腕を軽くつかませていただいて
揺さぶりました。

やはりお痩せになられています。

滋養のあるものを召し上がって
いただかなくてはいけませんね、

「悠一郎様、
今晩のお夕食は子牛のワイン煮込みですよ」

ゆっくりと悠一郎様がまぶたを開かれます。

「おはようさやか、
さやかに本を読んでもらうと眠くなるね」

とろとろとした美しいお顔で
ほほ笑む悠一郎様は大変お美しかったです。

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