ただ愛されたかった。
第4章 第4章---"後悔"---
夜中---
「達也おせーよ」
眠くて寝かけていたが、
一気に目が覚めた。
達也を見ると
髪は綺麗にセットして
黒のスーツをビシッと着て
かっこよく見えた。
ドキドキしていた私は
達也の隣ではなく
夏希の右隣に座った。
私の携帯がピピピ..ピピピと
音を鳴らしていた。
"新着メール1件"
達也からだった。
達也のほうをチラッと見ると
顔を背けていた。
[後で話せる?ふたりで。]
席をたって達也の肩にポンと
手を置いて知らせた。
「散歩してくるー」
夏希と龍平にそう言って
家を出た。
階段に座って煙草を吸った。
ガチャンとドアの閉まる音がして
ずっとドキドキしていた。
隣に達也が腰掛け、
「莉奈さ..夏希から聞いたけど
彼氏と何かあった?」
うん、と言うしかなかった。