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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

丁度いい抱き枕…といった感じだ。
場所も後部座席、寝るには適している。

実際本人も、抱き枕とかそんなところだろう。
意図したものでも無ければ、当然 塔凛丸という人間に対する好意の表れでも無い。

だが意図的で無いにせよ、凛丸が異性とここまで触れ合うのは初めてだった
徐々にこの環境に恥ずかしさを覚える。


「…鏡音さん…すいません…!」

そっと彼女の腕を外し、車のドアを開け、凛丸はするっと車外へ抜け出した。

気持ち良いほどに綺麗に鏡音の呪縛から抜け出した

鏡音は相変わらず後部座席のシートで寝息をたてて寝ている。

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