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案内屋 〜アンナイヤ〜

第7章 アライ ザ ほーむ 其ノ二

「それで…もっと詳しいこととか分かったんですか?」

いい加減凛丸も箸を止めた

「あの子は…泣いている。」

「泣いている…?」

意外な答えだった。
鏡音を行動不能にしたほどの攻撃的な相手が、"泣いている" とは

「寂しげに泣いている。そして助けて欲しいとも言っている。あの子は、孤独なのよ。一人、何も無い暗闇の中。」


鏡音は自分の精神世界とその男の子の孤独を照らし合わせた

だからこそ分かる。

独りがどれだけ恐ろしいかを。


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