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案内屋 〜アンナイヤ〜

第8章 アライ ザ ほーむ 其ノ最終章

「それにしても、もしも警察なんかにスピード違反とかで捕まってたら危なかったな。これがバレたら俺らは殺人犯だ。」

笑い話かもしれないが、事の重さにあまり笑えなかった。
渋谷も別に笑いを取る目的で言った訳ではなさそうだ。

この少し重たい空気を変えようとしたのだろう。


アタッシュケースは渋谷が一つ持ち、信太郎の遺体が入った方を凛丸が持った。

今自分の手の中に、人の死体があるなど想像も出来ない。

新井さんちに向かう為、渋谷が先行する。
深い雑木林を三人は進む。


ふと、渋谷が振り返った

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