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案内屋 〜アンナイヤ〜

第8章 アライ ザ ほーむ 其ノ最終章

「鏡音、一応警戒の為にDCAを使ってくれ。お前のヘブンズ・アイなら周囲の警戒が出来るだろ?」

「既にやってるよ。」

その言葉通り、知らない内に鏡音はヘブンズ・アイを起動し、展開していた

自分達の周りをビットが飛び回っている。

しかし謎だ。何故声紋認証もせずに起動したのか?

凛丸はそれを問いただすことにした

「鏡音さん、DCAって起動する時はいつも "ディメンションスタート" って言って、声紋認証しなきゃですよね?何故鏡音さんはいつも、無言で起動出来るんですか?」

少し長ったらしい質問だったが、とりあえず聞かなければなんとなく納得出来なかった。

鏡音は少し答えるのを迷ったが、口を開く。
その瞳は今日もどこか虚ろだ。

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