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案内屋 〜アンナイヤ〜

第9章 パラレル いん ざ ハイウェイ 其ノ一

しかし、やはり親の愛情というのはまた違うのだ。
誰でも良いものではないのだ。

しかしそんな幼少期のある日、珍しく両親が鏡音に接して来た。

その手に、青い長方形の棒を持って。

そう、起動前のDCA。


鏡音は今でも覚えている。あの一言。

「真央ちゃん。これが僕たちからのプレゼントだ。」

愛情だったのだろうか?しかしそれは裏目に出た。


鏡音の両親が開発したDCAは未完成の寄生タイプだった。

小さな幼少期の鏡音にとってそれは恐怖だった。

小さな身体に、得体の知れない何者かが寄生する。

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