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朝…というよりも、それは鉄槌で起こされた。

「起きろ凛丸。作戦会議だ。」

ぼんやりと目を開く。そこには赤毛の男がいた。渋谷康介、ようやく凛丸は意識がはっきりする。

「おはよう…ございます。」
「おさよさん。ホラ、一階で無料サービスの朝食が出てるから行くぞ。飯でも食いながら作戦会議だ。」

まだ寝足りない。が、まず凛丸は今の状況での異常を認知した

「って！え！？なんで渋谷さん勝手に入って来れたんですか！？」
「テメー昨日俺が出てった後、鍵も閉めずそのまま寝たろ。」
「え、でもオートロックなんじゃあ…」
「安宿っつったろ？」

ああ、そういことかと。半ば呆れ気味で納得した。
疲れている…ただそれだけだった。