私立愛鷹学園高等部
第16章 *坂口 真南*
「やっぱりヒカリ君だ…!!こんなとこで何してるの?って連れがいる…
きょ、夾…!!?」
「か、母さんっ…」
なんで母さんが…!!?
しかも新山のこと『ヒカリ君』って…
なんでこんな親密な関係に…
「いや、夾。母さんって…何…
真南もなんで…」
完全にテンパるオレ。
母さんがなんでココにっ…
つーか、どういう関係だ…?
恋人…とか…
「私はただ、たまたま来ただけよ?
それで…夾は何?ヒカリ君と何か関係があるわけ?」
「今さらっ…オレが誰と何しようと、オレの勝手だろ!!オレをあっさり捨てた癖に!!お前こそっ…お前こそ何しに来たんだよ!!!」
「いやいや、ちょっと待ってくれよ。真南と夾って…親子…」
「えぇ。」
「ふざけるな!!オレとお前は親子なんかじゃない!!なんで『ヒカリ君』だなんて…!!」
「いいじゃない、そう呼んだって。ヒカリ君とは付き合って…」
「やめろ真南!!!!」
「え…だって、だってヒカリ君!!本当のことを…」
「でも、もう関係ないだろ。」
「久しぶりに会えたのにっ…どうして…」
「真南がフったくせになんだよ。しかも、オレにはもういるから。夾、真南とは何でもないから。知らなくて悪いな、行こう。」
は…?
何が起きてるんだ…?
新山と母さんが付き合ってた…?
そんで新山がふられた…のか…?