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私立愛鷹学園高等部

第20章 *愛*



「まぁ、同じクラスで親戚なら、
 莉夢係は夾だなw」

「え、まじかよ...」



莉夢の世話係、

嫌じゃねぇけど、アイツのことだ
俺はいつ何をされてもおかしくない


新山に心配かけたくない...




「でも担任が新山でしょー?
 莉夢が何かしないか心とか配して
 係につけないんじゃない?

 まず全然授業に出ない夾に、
 世話係なんて頼むかな?」


渉也はクスクス笑った



「お前っ、俺が新山の授業だけ
 出てるのわかってるくせにそれを言うか?w」


「新山が絡むものは全て出てますし
 やっぱり他の授業にも出てる
 イメージあるんですかね?」



...流石にそれはないだろう

翔達は滅多に授業に出ていないし
他の教師から噂は聞くだろうし



「...まぁ、生徒会長、うちのクラス
 だったよな、そいつに頼むんじゃねぇ?」

「翔、よくそんなこと覚えてるな
 同じクラスのは莉夢と翔しか
 覚えてねぇや...」




俺は

俺が莉夢係じゃないことを

祈るしかなかった




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