私立愛鷹学園高等部
第20章 *愛*
「夾、莉夢ちゃんが編入すること、
本当に知らなかったんですか?」
「おじいちゃんに聞いてたり
しなかったのー??」
俺は屋上で
三人に質問攻めをくらっていた
「あぁ...何で来たんだか...」
「つかさ、いっぱいキスしたって、
どういうこと?」
「それは、キスするのは普通だ
って、莉夢に当時言われたから
キスが好きとか莉夢が好きとか
そういうんじゃないよ」
本当にそうなんだ
初めて会った時にキスをされて、
男同士でチューするのは、
仲が良ければ当たり前なんだよって
莉夢が言ったから
最初はそれを信じてた
友達は翔と誠人しかいなかったから
教えてもらえなくって
これは誰にも言えないけど
莉夢とは軽く身体も重ねてた
普通なんだって言われて、
信じこんだ
お互い裸でイかせあったり、
そんなことしかしなかったけど
今考えると、
莉夢にとって俺は何なのか、
少しわからなくなる
ただの親戚のつもりで、
俺はいたのに