テキストサイズ

私立愛鷹学園高等部

第7章 *戦外の二人*


誠人は、
日本一の菓子メーカー『相澤製菓』の
跡取り息子だったらしい。

誠人は英才教育を受けていたし、
跡取りにふさわしかった。


が、父親が再婚、新しい母親には
誠人より年上の息子がいた。

跡取りはそいつになって、
相澤家で要らなくなった誠人は
一般家庭に養子に出された。


しかし、ただの養子ではなかった。
家庭には毎月高額の金が支払われ、
誠人は『金』としか見られなかった。

勿論、家族の輪に入れず、
暇潰しに勉強をし続けていた。




…誠人が僕をしってる訳がない。
悲しい事実を知った。



その後、夾も翔も色々話してくれた。
もちろん僕も話した。

二人のことを話すのは、また、
今度にしよう?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ