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俺の小さなお姫様

第8章 第八章 母さん



それまで下を向いていたクレハが顔を上げた


「はる、遥斗なのね…?
まぁすっかり大きくなって嬉しいわ」

クレハが俺にハグしようと近寄ってきた


嬉しい…?
はっ、自分が捨てた子供が死んでなくてそんなに嬉しいのかよ(笑)


ダンッ

拳を壁に叩きつける

「それ以上近付くんじゃねぇよ。」


ビクッ
クレハの動きが止まった。


出来ればアンタの顔なんか一生見たくなかったんだけどな…。


「今更何の用だよ?」


ガキんちょを足の後ろに隠してクレハを睨んだ。

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