俺の小さなお姫様
第8章 第八章 母さん
部屋の中にクレハの香水の匂いがまだ少し残っている…。
クレハ痩せたな…。
あんまり覚えてねぇけど、昔よりも表情が柔らかくなった気がしたし
そういえば愛のヤツ、クレハと普通に話してたな…。フランス語だぞ?
そう、俺はさっきまでフランス語でクレハと会話していた。
まさか…。
「愛ー?
お前さ、俺とクレハが何話してたかわかってたの?」
「わかるよ?
だってパパとママもおんなじ言葉はなしてたもん!」
マジか…。
このガキんちょ5歳の癖にフランス語マスターしてんのかよ。
怖ぇ~(笑)
将来大変な事になりそーだな…。