俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
「遥って面倒見いいよね~♪
兄貴にほしいぐらいだよ?(笑)」
いや、俺は梓みたいな妹はいらん(笑)
ガキんちょだけで十分だっつーの
…ん?
なんだ?こいつも口の周りにケチャップ着いてんじゃん(笑)
「プッ…。ガキだなお前も(笑)」
「はぁ?何で俺がガキなんだよ!」
「いいからちょっと黙っとけ。な?」
そっと梓の頬に手を添えて口の周りについているケチャップを親指で拭ってやった。
ま、ガキんちょほどいっぱい付いてた訳じゃねーしこれでいいだろ。
ふと梓と目線を合わせると、梓は顔を真っ赤にして固まっていた。