俺の小さなお姫様
第10章 第十章 梓の素性
「すげぇなお前。」
別におだてた訳じゃなく、自然と口から出た。
「あはは!(笑)
すげぇなんて事ないよ。こんくらい誰でも出来るって!」
「いや、やっぱすげぇよ。
俺には出来ねぇもん。」
でも、俺もいつかこんなの作ってみてぇな。
俺が興奮している横で梓がじーとこっちを見ていた。
「何ならさ、遥も一緒に作ってみる?」
…。
はい?
「ぶっ、何固まってんだよ?(笑)
だからさぁ、それ一緒に作ってみねぇ?
遥とだったらいい服作れそーな気がすんだよねぇ。」
梓がニヤッと笑い俺を見上げた。
「ぇ?マジ?俺も作っていいの?」
「うん。つか、頼むわ。
一人だと、難しいとこもあるし。」
えー!マジか~どーしよ。
すげぇ嬉しいんだけど!!(笑)
ガシッ
「わかった!一緒に最高の服作ろーなアズ!!」
梓の肩に手を回して、了解の返事をした。
…。
あれ?