俺の小さなお姫様
第11章 第十一章 好きなんだけど
「違うわよ!遥斗はそんな事しない!
ただ、…。」
「ただ?」
小さな声で話す美羽の声に真剣に耳を傾ける。
「私がわがままなだけなの。
遥斗は約束をちゃんと守って月に1回だけど、会いに来てくれる。
でも私はもっと遥斗と一緒にいたいの。ずっと傍にいてほしい。
ってダメだね私、こんな事考えちゃ。」
…遥斗の奴こんなに愛されやがって。
ずりぃぞ。
まーでも、こんなに思うくらいに遥斗の事好きなんだな
「いーんじゃねーの?」
「え?」
パッと美羽が顔を上げる。
「だって、そんだけ遥斗の事好きって事だろ?
なら何も問題ねーよ。むしろ、そんだけ美羽に思われる遥斗がうらやましいくらいだ。」
ペチン
美羽の頭を軽くチョップしてやった。
「それを、わがままだなんて思う奴いねーよ?(笑)」