俺の小さなお姫様
第1章 第一章 メリークリスマス
自分の部屋に戻り、フランスにいる祖母に電話する。
まー今さらだけど、俺の母さんもフランス人ね。
親父は日本人だったらしーけど、今は2人とも離婚して、フランスの婆さん家に俺を預けてどっかにトンズラしたらしーね。
てな訳で、俺一応フランス人と日本人のハーフ。
「夜遅くにすいません遥斗です。
愛ちゃんの事、ちゃんと連れてきましたよ。」
「あら、遥斗。
そうなの。愛ちゃんのこと頼んだわよ
施設の方には書類送っておくわね。」
久しぶりに婆さんの声聞いたな。
ほっとするー。
「お願い。
じゃ、俺寝るからまた今度電話するよ」
「わかったわ。
遥斗、体に気を付けてね。
あと、毎日電話くれたらもっと嬉しいわ(笑)」
「…考えとく。」
「フフッ冗談よ。おやすみなさい」
「おやすみ」
ふー、80歳なのに元気だなぁ~(笑)
電話か…。ガキんちょに明日やらせてみるか。