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妄想と生きる。

第32章 崩れる心。

あれは、下の子が、もうすぐ4ヶ月って時だった。

旦那が、あるイベントに行きたいと言った。

車で行くと、けっこう距離がある。

私は正直、行ってほしくなかった。

心配だから。

でも…
『行ってきてもいいよ』

私は、そう言ってしまった。

旦那が喜ぶと思ったから、そう言ったんだ。


出かけるとき

『気をつけてね…』

私が言うとキスしてくれた。

出かける前には必ずしてくれる。

『行ってきます』

またキス。

出かける前に何度もキス。

きっと、私が不安な気持ちになっているのを分かってくれているのだと思う。



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