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妄想と生きる。

第32章 崩れる心。


特に疑わしいようなメールもない。

でも私は知ってる。

メールはセンターに残っているということを。

私はドキドキしながら開いた。


何、これ?

どういう、こと?


『長時間の運転、おつかれさまでした。ありがとうございました』

センターに残っているメールはアドレスでしか表示されない。

でも、私は、そのメールを送った相手が女だと直感した。


手が震えて、キーが押せない。


頭が真っ白。

パニックになった。

旦那のケータイを握り締めて、お風呂場に向かった。

呼吸が乱れてる。

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