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妄想と生きる。

第8章 彼はストーカー。

『今度、一緒にどっかに行かない?』

『はっ?』

『…俺の彼女として一緒に』

その告白に私はキュンっとなって

『うん』
と答えた。

彼は優しい。

でも最初だけだった。

彼は嫉妬深かった。

私が他の男と話ししてるとイジケてどっかに行く。

私は彼を探す。

見つけると、彼は何か落ち込んでる。

そして、いきなりキスしてきて、
『どこにも行かないで』と言う。

それがエスカレートしてくる。

ケンカすると彼は自分を傷つけ
『別れるくらいなら、もう消える』と言うようになる。

私は怖かった。

でも優しい彼。

ケンカした時、私のことをボロクソに言う。

悲しくて泣いてしまう私。

彼は私を抱きしめて『ごめん。嫌いになった?』
と聞いてくる。

私は別れられずにズルズルと付き合ってた。

でも、彼とは最後の一線は越えられなかった。

というか、お互い初めてで私は痛すぎて無理だった。

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