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妄想と生きる。

第64章 命。


『なぁ、本当に大丈夫か?』

『…なにが?』

『やっていけるか?』

私の顔から笑顔が消えた。


やっぱりダメなんだ…

どうして…?

『…』

私は悲しくて、

何も言えなくなって、

寝室に逃げてきた…

涙が溢れてきた…


こんな気持ちで…

ダメだね…


誰も喜んでなんかくれない…

産まないほうが、この子のため…

ゴメンね…赤ちゃん…

本当にゴメンね…



苦しい決断…


旦那に伝えた。

『堕ろす…から…』

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