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妄想と生きる。

第12章 絶望。


『まだ飲んでるの?』

『うん』

友達と飲み会?

ウソ。

もしかして元カノと一緒?


『…何時に帰るの?』
私は泣きそうだった。

『わかんない。…じゃあ切るな』

電話が切れた後も私はケータイを握りしめていた。


女の直感が働く。

先輩は元カノと一緒だ。

きっと、まだ好きなんだ。

今頃、エッチしてるだろう。

私は捨てられる。

これは私の妄想の世界。

その日は眠れなかった。

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