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妄想と生きる。

第14章 涙。

『もしもし』
タカちゃんが出た。

『…あ、アキだけど…』

『うん。どうした?』

タカちゃんは普通に話してくれた。

『この前のケンカ…言いすぎたなって思って』

『…俺も言い過ぎたし…』


気付いたらケンカしてたことも忘れて、いつもみたいに楽しく話ししてた。

『じゃあ、明日、また学校で!』

そう言って電話を切った。



あれ…?
涙出てきた。

ホッとして?

これは嬉しい時の涙。

切なくて苦しい涙じゃない。

幸せを感じて涙が溢れてきた。



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