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妄想と生きる。

第15章 素直な気持ち。

その夜、タカちゃんから電話がきた。

相変わらず『ごめん』とばかり言ってくる。



『俺も好きだから…』
長い沈黙の後、タカちゃんが言った。
『えっ?』

私がずっと言ってほしかった言葉。

『やっと自分の気持ち分かったんだ。アキのこと好きだ。』


私の涙を見てタカちゃんは、私を傷つけてしまったと、心が苦しくなったらしい。

『自分が、どれだけアキを好きか気付いた』


私達はやっと、お互いの気持ちが通じ合った。

お互いが素直になれた。


先輩と別れて約1年。
私は、ようやく新しい恋を実らせた。


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